YASUHIRO CHIKA

BIOGRAPHY

チカヤスヒロは、すべての女性を美しく;女性の笑顔があるところに幸福と平和がある。という信念のもと、細部にこだわった上質なカット技術、気鋭なデザイン性で1990年代半ばに有名になりました。それ以来、彼の豊かなヘアデザインを纏ったスーパーモデルやアクター、ミュージシャン、セレブ、アスリート、アーティストは女性誌や美容業界誌のページをはじめTV、広告、写真集、CM、映画を彩っています。彼はこれまで数多くのヘアコンテストで大賞を受賞し、現在は東京のヘアサロンでマスターヘアデザイナーとして現役で働きながら、審査員や講師、アーティストとしてシザーひとつで世界を駆けています。

チカは1964年に岡山県で生まれ、幼い頃はサッカー少年、将来の夢はサッカー選手だった彼は、怪我がきっかけでその夢を断念。普段から友人の髪をセットすることが好きだったことから、スポーツへの情熱は美容への探究心に変わり、彼は上京後、山野美容専門学校で美容の基礎を学びました。卒業後、当時日本のトップサロンであったHAIR DIMENSIONに入社し、美容師アシスタントとして技術を磨き続けました。21歳の時にはスタイリストとしてデビューし、翌年、芸術祭全国大会のカット部門で厚生労働大臣賞を取ったことがきっかけとなり、今日まで続くカット技術に対する情熱と創造的な感覚を得ることになりました。

彼は当時、短期間の放送にも関わらず爆発的な人気を得たTV番組「シザーズリーグ」にレギュラー出演したことで、美容師の社会的地位向上に貢献しただけでなく、美容業界を超え、時代を大きく動かすこととなったカリスマ美容師ブームを築き上げた一人として全国に知られるようになりました。2000年には自身の美容室を表参道にオープンしながら、新しい才能と次々に生まれる型破りな美の提案で、セレブやアーティストを中心に日本から海外へと活動の幅を広げていくことになりました。

2003年から2014年にかけ、美容室artifataのチームを率いてヘアーショー「スプラッシュ」に出演、その後も上海や台湾でヘアーショーに挑みました。2005年からは国内外で講師業も務め、チカ独自のカット技術【CHICUT】を次世代の美容師へ向け、技術継承を開始しました。また、同年から今日まで全国で行われるミルボン等のヘアコンテストの審査員を務め、2011年にはサロンミュージックのプロデュース、2012年にはカンヌ国際映画祭にヘアメイクチームとして参加、翌年にはヘアプロダクトの共同開発を行うなど、活動の領域を広げていきました。

華やかに注目を浴びる芸能業界と美容業界の狭間で長年働いた後、彼は月に600人のお客さまを担当する中でサロンワーク、日々美容室に訪れるお客さま一人ひとりと生涯続いていく関わりに重点を置くようになりました。それは、彼の信念とも通ずる、関わるすべての人の毎日が幸せなものとなるよう生涯美容師であり続けたいという強い想いから美容師としての本質を確信したことにありました。

近年、チカはスポーツ選手の躍動的で野心的な写真シリーズを作成する写真家、堀口マモル氏とのコラボレーションを通し、自身のルーツ、スポーツと美容への情熱を融合していくプロジェクトとしてスポーツ選手のスポンサードも開始しました。彼の活動の領域は美容から他業界にも渡り、新世界を開拓し続けています。